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羽鳥建築設計室まい・たびっくす



いにしえのことば


わたしが子供の頃の事なんですが
母親の手伝いをよくしていて
その日はガスコンロにヤカンをのせて
水を炊くように指示されたんです
その時の指示の言葉が
「火に水をかけなさい!」だったんです
しばらく考えました
きっと何か新しい掃除でもするのか?とか悩みながら
ほんとにこれでいいの?と自問自答しながら
火のついたコンロの周りに水を
ジャバジャバ掛けたのを覚えてます
良く考えてみると
明治以前の日本の炊事は
囲炉裏の上にある鍋を掛ける鈎に
鍋を掛けて煮炊きしてたんです
だから「火に水を掛けなさい」と言ったんでしょうね
私たちが普段使ってる日本語の中には
こんな言葉が結構あるはずです
意識してみると結構面白いです。
 

ハレの日


クリスマスの日も仕事に追われ
夕刻渋滞の車の中でクリスマスを楽しく過ごす
家族のメールがラジオから流れてきました
我が家ではハーブチキン一本と焼酎でクリスマスを祝い
家族の間で昔話が出てきました
昭和40年ごろのことでしょうか
クリスマスってとっても楽しいお祭りの日で
キャバレーでもイルミネーションを飾って
ドンちゃん騒ぎしたそうなんです
そこで仕事してるおっさんに
今日はキリスト教会でクリスマスをお祝いする聖なる日なんですと
話しかけたら おっさん曰く
教会でもクリスマスやるんですかい?
と言ってきたそうなんです
一同 プッと噴出してしまったのですが
キリスト教徒の少ない日本なんだからこれもありかな?
なんておもいました。
 

秋保温泉一太郎の湯2


温泉にゆく途中のみちは
あまり良い道ではなく 
車一台やっと通れる幅の道路
だったりするんですだから地元の人は
対向車と遭遇しないようにスルスルと静かに走ります
こうゆう道だと運転に様々な注意を
巡らせることになるんですが
幅の広い綺麗なみちだとついつい当たり前様に
スピードを上げてしまうんですね
イギリスの寒村などの風景をみてると
曲がりくねったでこぼこした道が
とてもいい景観を創っているのですが
景観という点からというより
不便な方が人はより注意深くなったり
他人に対して配慮するようになったりするものなのかな~?
なんて思いました。
 

えころじかるらいふすたいる


私の故祖父は開業医で 有名ではなかったものの
地元の人たちから慕われた存在でした
診察室の隣にはおがくず(木のくず)ストーブを囲む
談笑の場があってここで患者さんたちと
世間話をよくしていたものでした
ぼろっちいい病院だったので高齢の方が多かったのを記憶してます
その一人の患者さんが 自分の息子の分も同じ薬をくれないかと
言ってきたのですが 祖父は診察しないと処方できないといったのです
そしたら「同じ所に住んで 同じもの食ってたら
同じ 症状でねぇーんですか?」
とかえしてきたので
祖父は「患者さん、診察するのとしないで処方するのは
上り列車と下り列車に乗り違えるほどの違いがあるんでガスと」と
返答したそうなんでした。
このおがくずストーブはそんな日常の会話を楽しむしつらえだったと
おもいます ただ明治生まれの祖父が石油ストーブ全盛の昭和40年代に
エコロジーな木屑を炊いて暖をとっていたというのがおもしろいんです
今でこそペレットストーブなんていうのも出てきていますが
材木屋からただ同然で木屑をもらってきて
倉庫に山ずみしてイット缶でそのつど運ぶなんて面倒な作業を楽しむ祖父って
面白い存在でした。
以後はネーミングして逸話をお話したいと思います。
 

ショッピングモール2


今ある現場の帰り
資料整理とかでこの海沿いのモール
によく立ち寄っています
高価な建築材料とかは使っていないんですが
色素材の使い分けが洗練されていて
センスを感じさせます
ここにやってくる人たちも 半数ぐらいかな
結構お洒落してて どこかから切り取ってきた街
のような印象を受けます
返って生活臭がするようなモールだと
商売になりにくいのかもしれませんね
おこもさん(路上生活者)や托鉢僧(おぼうさん)なんかが
いたらバーチャルなイメージが壊れてしまうでしょうから
そう考えるとアウトレットモールに
人が集まる理由がもしかしたら
厳しい現実世界から安らぎを求めて来られるのかも
しれません。
 


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