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羽鳥建築設計室業務日誌



すまいづくりのげんばより6


基本設計がスタートして、どこの部屋をどのように配置させるか

というエリアわけ ゾーニングとゆうんですが

それに基づきたたき台の基本プラン1号を作成しました。

スタッフ2名と3人でプランを3つ創り つき合わせで一番楽しそうなプランを採用しました。

ただ、施主さんの御要望を反映したプランであることが前提なので

設計事務所としてこんな考え方もあるんです!

という部分とのすり合わせの作業も今後入ってきます。

このたたき台のプランも細部の検討が必要で開口部寸法のクリアランスをチェックしたり

むだな動線は無いかどうか、無駄にコストが嵩むようなつくりになっていないかなど

検討項目は結構あります。場合によっては白紙撤回して振り出しに戻す場合だってあります。

 

 

すまいづくりのげんばより5


せしゅさん御夫妻、こどもさん、実家の御両親と大家族

二世帯住宅ですが、基本的に親夫婦、施主さん御夫妻は

1階と2階とに分かれることになります。

御主人は個人で会社を経営されていて、自宅の一室が仕事部屋となります。

小さな子供さんの面倒をみながらの仕事となるため

ある程度監視も出来るような配置構成も考慮しなければなりません。

本日は施主さん宅にお邪魔して、御主人の仕事スペースの使われ方を

ヒヤリングします。最低どの程度空間を確保しなければならないのか

仕事に使う機器類や机に置く紙のおおきさ、道具の種類、資料のボリュームなど

基本計画の段階では、大雑把な枠をまず決めますが

詳細な情報を小まめに拾い集める作業も表にはで出来ませんが大切です。

 

すまいづくりのげんばより4


仙台の下町の比較的狭小な2世帯住宅のプロジェクトが

ようやく動き出しました、当初老夫婦が同居される予定ではなかったこの計画ですが

御夫妻とその両親、子供さんが区別すべき所は区別し

共有できる部分は共有してゆくすまいとして設計作業に入ります。

街中なので、周りは住宅、アパートで密集しており

プライベートな部分を大切にしなくてはなりません。

簡単に中を覗き込まれるプランニングは不可ですし

狭苦しい鳥かごのような住宅もいけません。

基本設計はおよそ一ヶ月~一ヶ月半かけて施主さんとやり取りする予定です。

約十ヶ月に及ぶ住まいつくりの軌跡、みなさんに報告して参りたいと思います。

 

建築家というしごと4


今年4月、政府の肝いりで長期優良住宅の促進支援策がこうじられました

以前は二百年住宅というネーミングだったと思いますが、

審査基準や検査がやたらと厳しく、設計監理業務が半端じゃなく煩雑になるみたいです

メリットは補助金が降りて来る事で、エンドユーザーには魅力に映るようです。

ただ、現在日本の総人口の50%~60%は建設業に何らかの形で関わってくると言われており

高性能、高品質、高価格な住宅を建てようとすれば、それを実行出来る技術者や職人の数は

自ずと限定されてきて、限られた人たちの間でしかメリットを享受出来ない仕組みになる可能性があります。

当然、設計されるその内容も規格化された標準的なプランとなり、

設計者の腕の振るう場面は限られてくるはずです。

そもそも二百年という数字はどこにその根拠を置いているのか不明確であるような気がします

タタミの生活から椅子の生活に切り替わったのが、高度成長期に入った初期

都市に人口が急速に集まりだして、住宅不足に悩んでいた当時

公団住宅が食寝分離を考案して世に出したプロトタイプの間取りがーLDKの住宅の原型です。

それから数十年東京郊外のTVドラマの舞台にもなったニュータウンで生田という住宅街がありますが、

当時は最先端のファッショナブルな郊外タウンでした。

現在では、当時のニュータウンの子供たちも巣立って行き、働き盛りだったパパママたちは定年を向かえ

子供のいない寂しい住宅街に変貌しています。

ライフステージという言葉が在りますが、二十代に生活のかたち、三十代の生活のかたち、~

と言ったように時間と共に生活のあり方が変化して行きます

最近の住宅ではそこの部分を意識した設計をしてる住宅もおおく見受けられますが、

こうした設計が出来るには住み手と作り手の徹底した共同作業が不可欠です

二百年後の住まわれ方なんて分かる人いないと思います。

イギリスの農村なんかで百年以上持つといわれる古い建物がいまでも機能しているのは

ひとつは、住まいに人の方が合わせた使い方を実践しているということ

もう一つは、日本と違って長い歴史の中で生活スタイルの変化を余儀なくされた経験がないと言う事

この事実か決定的です。歴史、文化、ライフスタイルいずれも変化が無いと言う事です。

社会変化のめまぐるしい日本社会での二百年住宅構想は無理やりにこしらえた仕組みのようにも思えます。

 

すまいづくりのげんばより3


 

4月にお引渡しした 多賀城施主さんの駐車場に

ようやくペイント作業がはいりました

せしゅさんは 近所一体が楽しくなるよう絵をお考えで

遠い掛かりの子供たちがわいわい楽しめるような

そんな空間をお考えのようでした

事務所に絵のうまいスタッフがはいってくれて

スタンバイOK2台あるうちの一台の絵がこんな絵です

 

 


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